水道水は臭い!まずい!安心できない! という理由で浄水器をお使いになる方が増えています。都市部での浄水器普及率は40%にものぼるといいます。しかし、浄水器も問題点が指摘されています。その問題点とは・・・?
◆浄水器のなかに雑菌がウヨウヨ?!
安全でおいしい水を飲もうという目的で使っている浄水器の中に「雑菌がウヨウヨ」と湧いてしまっている!?
浄水器の中は、塩素が取り除かれてしまっているために、雑菌が繁殖するための最適な住みかになっているのです。
雑菌の繁殖力はすさまじく、たった一晩で2倍以上もの細菌数に!!
浄水器の注意書きには、「朝起きて最初に使う時は、必ず水を流してから使うように」とあるのは、そのためなんですね。
◆2〜3ヶ月の使用で、塩素がとれなくなる機種も!
いろいろな浄水器の「塩素の除去効果に対するテスト」があります。下のグラフは、「暮しの手帖」の研究室で行われたテスト結果をあらわしたものです。
どの浄水器も、初期の段階では塩素が除去されていますが、3ヶ月以上経つと効果が著しく低下してしまいます。

中には1ヶ月も経たないうちに、効果が失われてしまうものもあります。また、使用限界の半分の期間で、除去効率が60%程度に低下してしまう機種も多く見られました。
◆ミネラルが少なくても呼び名は「アルカリイオン水」!?
よくアルカリイオン水とききますが、本当にそうでしょうか? たとえば電気分解式の浄水器では、水道水を電気的に「酸性水とアルカリ水」とに分けて作ります。したがって、カルシウムなどのミネラルの量は水道水とほとんど変わりません。本来のアルカリイオン水とは、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富に溶け込んでいる水のことです。
また一般的な浄水器は、不純物を濾過することが目的なのでアルカリ性の水(アルカリイオン水)にはなりません。アルカリイオン水が健康に良い、というのは、カルシウムなどのミネラルが豊富に含まれていてアルカリ性になってこそ言えることなのです。 |